概要
ふたりきりの小さなおとぎ話
眼下に広がる海は星空を映して光る。人工の星は優秀な子供たちを燃料に回り続ける。
おちこぼれの青年と歌う少女の、静かな夜のお話。
おちこぼれの青年と歌う少女の、静かな夜のお話。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!勉強ができた子から順に燃料になる星。落ちこぼれだけが大人になる
子供たちの努力が文字通り結晶になって、船の燃料として運び出されていく星の話です。よく学んだ子から順に旅立っていく。だから語り手のイトは、結晶しないまま身体だけが育ってしまった「落ちこぼれ」として、ずっとこの星に残っています。
好きだったのは、ユナの口癖でした。「私はイトみたいにはならない」。本人を目の前にして毎日そう言うのに、イトのほうはそれを嬉しく受け取っている。他の大人の前ではきちんと猫をかぶっている子が、自分の前でだけ気の強さを隠さないから、と。ひどい言葉がそのまま親密さの証になっていて、二人がどういう関係なのか、説明ぬきで伝わってきました。
冒頭のフェンスの描写も、読み返し…続きを読む