主人公ミラルの持つスキル『英雄の鏡』。
最初は、外れスキルのように見えるその力が、旅を重ねるごとに少しずつ意味を変えていく構成が本当に見事でした。
本作の魅力は、単なる「俺TUEEE系」では終わらないところです。
確かに戦闘シーンは圧巻で、剣技・精霊・魔法・段取りを駆使したバトルはめちゃめちゃ熱いです。ですが、この作品の本質はむしろ人の痛みに寄り添う強さにあると思います。
悪党に見える人物にも守りたいものがあり、敵にも事情があり、誰もが不器用に何かを背負っている……。
だからこそ、ミラルが「倒す」のではなく、「理解し、救おうとする」姿勢が胸を打つんです。
そして何より、旅の中で出会った英雄達の想いが、最後に一つへ繋がる展開が本当に素晴らしいです!
終盤は熱さと切なさが止まらず、気づけば一気読みしていました。
ヒロインとの関係性も最高でした。
強気で不器用なのに、誰よりもミラルを想っている姿が本当に愛おしいです。
“英雄とは何か”を真正面から描いた、優しくて熱い王道ファンタジー、バトル好きの方にも、感情を揺さぶられる物語を求めている方にも、心からオススメしたい作品です!!