時は明治。
近代化の進む日本の、
人里離れた山奥にある、
妖怪や神々の類に似た一族……
そこに住んでいる、純粋で無邪気な少女、狛子。
妹思いで心配性の兄、紅音丸。
三羽烏の末っ子颯。
出逢い、別れを繰り返しながら巨大な敵に立ち向かっていきます。
何度も、もうだめかもしれない。
もう、倒れてしまうかもしれない。
心が折れてしまうのではないか……
そんな敵に行く手を阻まれます。
だけど、狛子、紅音丸、颯……
そして、途中から仲間に加わった真白の四人は、
互いを信じ
諦めず
立ち向かい……そして……
読んだ後、すっきりすること間違いなし!
それに、日本のどこか、山奥から遠吠えが聞こえてきそう気がして思わず山の方を眺めてしまうことでしょう。
明治時代の日本、東北の山奥には「化け面」と呼ばれる神秘の仮面を身につけた一族が、人知れず暮らしていた。
化け面は一度身につけると二度と外れず、持ち主は神や妖怪のような力を得る。
まず、このような物語設定に強く惹かれました。
狛犬の一族の狛子は、石に変身する力を持ち、大切な家族を守るため、自らの宿命と向き合いながら戦いへ巻き込まれていきます。
戦闘描写は映像的で、その場にいるかのような臨場感を楽しむことができます。
そして何といっても魅力的なのが、狛子のかわいらしさ。
元気溌剌で好奇心旺盛、素直な人柄を好きにならないはずがありません。
シリアスな展開とのギャップも心地よく、敵の造形もしっかりしていて、物語に引き込まれていきました。
時代が動く近代文化と神話が融合する、独特の世界観をどうぞご堪能ください。