概要
データセンターは今日も熱い。熱い。熱い。
電力が足りない。
PUEは下がらない。
空調はもう限界。
そこで現れる次世代技術――液浸冷却。
理論上は完璧。
実験結果も上々。
未来感も満点。
……なのに、誰も本番導入しない。
なぜか?
それはこの技術が
「冷却」ではなく
「覚悟と責任」を要求する技術だから。
これは、
液浸冷却という名の未来を前に、
誰も引き受けたくない“現実”に
ツッコミを入れ続ける一話完結(予定)の評論風ギャグである。
業界の人は笑いながら頷き、
業界外の人は「こわ……」となる。
たぶん、そんな話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 技術より「覚悟」が足りない、という話 ~
「PoCまでは……」「今は様子見で……」「まだ時期尚早ですね」——この三連コンボを読んだ瞬間、IT業界関係者は全員膝を打つはずです。液浸冷却という実在の技術を題材に、日本の組織における責任のバケツリレーを評論風ギャグで斬る構成が見事でした。
特に第3話からの天照・須佐之男の登場が絶妙です。神話の最高権威を持ち出しても結局SLAを最後まで読まされ、神ですら頭を抱えるオチの脱力感——「神の無駄遣い」という言葉がこれほど的確に刺さる作品は珍しい。
「液浸冷却は冷やす技術ではない。覚悟を試す技術である」という第1話の結論は、技術論を超えて日本の意思決定文化そのものへの批評になっています。IT業界の人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ITはいまやライフライン。便利になるほどに中の守護神たちには葛藤が…!
日進月歩のIT社会。AIが大流行の昨今。
そんな社会を支えるのはエンジニアをはじめとする守護神たち。
ニーズは多様化する。
最新技術が必要ならば導入したらいい。されども……
常識を覆す技術の導入は何が起こるか分からない。
前例のないエラーはそれだけシステム停止の時間を長引かせる。
そんな中、何か起きた時の責任は誰が取るのか?
覚悟が——"冷えない"。
これは技術や情熱だけでは語れない、血の通った人間の葛藤の物語。
便利なIT社会を守る守護人(神)たちのリアルで笑えるまさしく『評論風ギャグ』の一作!!
たくさん笑わせていただきました。 面白かったです! - ★★★ Excellent!!!誰でもいいから血を流せ。それで皆が救われるから。
これまでの前提を書き換えるような新技術が登場した。誰も触らない未開の領域だ。
皆こぞって導入を目指し「PоC」――要するにワンチャンありそうかを検証する。
その結果はどうやら上手くいきそうと出た。さあ、夢物語を現実にするのだ!
……これは、夢を現実にする際に生まれる、とある試練の物語である。
・
液浸冷却という斬新な手法をテーマに語られるのは、社会の縮図。
こういった「新しいもの」の黎明には、必ず誰かの血が必要になる。
今日もどこかで荒魂の世話人たちは血反吐を吐きながら奉仕を行う。
うまくいけば豊穣をもたらし、会社村は当期の飢えをしのげる。もちろん、これによる褒章を…続きを読む