概要
写経はいい、無心になれるから。
亡き祖母が使っていた経本を手に心静かに写経をする女性のお話。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!静謐な時間、穏やかなる無の心…… 写経で整う精神の中に紛れ込む異物感
読み始めは、実に穏やかな気分で、何と静かで整った書きぶりなのだろう、という気持ちの良さを感じました。
おばあちゃんとの思い出を大事にし、精神を整え、静かに書に向かう。
その時間はひたすらに穏やかなる無が広がり、現実の煩雑さを忘れることができる……。
と、ここまでであれば、ちょっとした現代ドラマのようないいお話なのですが、このお話のジャンル、ホラーなのですよね。
写経を行う主人公の耳に、静謐なる時間に似つかわしくない音が聞こえてきます。
そして徐々に、いえ、ある一定の段階でいきなり、それまでの「穏やかな無」が全く違う意味となってしまうのです。
そして、読み終えた時には、その静かさが、無が、複…続きを読む