まず、猫に特別な力があり、それが複数の猫たちに別々の役割が与えられているという設定が中々にきらりと光っています。
これ、一匹に全部の能力が備わっていたら「ちょっと色々と盛りすぎでしょ」となるのですが、役割分担がなされているおかげで丁度いい塩梅になっている感じがします。
そして能力の分類も、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という、五感に基づいた能力であるというのもまた良いです。
それらの能力の持つ超常さが、猫というフィルターを通すと、何だか「ちょっとあり得そう」という気持ちになってくるのですから不思議です。
時折ですが、本当に猫たちって何らかのエスパー能力の持ち主なんじゃないかと思うような時ってありますからね……。
さて、そんな猫たちが挑むのは、密室での溺死事件。
現場と死因の組み合わせの奇妙さに、警察の捜査も難航している様子。
まさに「猫の手も借りたい」状況ですが、果たして猫たちは何を感じ取るのか……。
かと思えば、猫らしい無邪気な一面も見せられ、これがまた良きギャップとなり楽しめるのですよねぇ。
緩急のつけ方がまた絶妙です。
不思議な猫たちが挑むミステリー、是非ともお楽しみください。