幸福
羅貝愛斗
幸福
君がまだここで生きているのなら
君の心臓が溶けていくのには
理由なんていらないんだろうな
愛とか死とか世界や美学が
孤独が苦痛が正義や希望が
目に痛いから睫毛が震えていた
君の強さと美しさが
僕のものであったらどれだけ綺麗か
それを伝えるつもりなんてないけど
言葉が情熱と鎖を壊して
夢と太陽が重なる頃に
僕の全てが霞んでいけばいいのに
空への飛び方を知っているのは
海を歩いてきた証みたいで
また君を羨んでしまったな
純粋な街を歩いては
朝の光を刹那に浴びては
ここにいる、それを信じていた
愛憎と詭弁がぐしゃぐしゃになって
月だけを頼りに綱を渡って
この道はこんなに広かっただろうか
明日って地獄を抜け出すために
会いたいって叫びを掻き消す雨に
戸惑う僕なら、もういないから
そこに踏み込んだ歩幅ほど狭く
霧を駆け抜けた静寂は遠く
今は何処へ向かっている?
君が僕の心臓であって
溢れ出した雫を拭って
こんな僕に笑いかけてくれたらいいのに
その記憶だけで、
息をしていられたらいいのに。
幸福 羅貝愛斗 @Ragai19
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