魔弾の射手と弟子の物語
- ★★★ Excellent!!!
軍の要職にある父により、国威発揚の英霊となるべく前線に送られることになった、戦争に向かない心根をもつ男シモン。
そして彼の師となる凄腕のスナイパー「魔弾の射手」
ふたりの静かな語らいにより物語は進行します。
やがて膠着状態を破るため発令される無謀な作戦。
魔弾の射手の弾は次々と敵を屠りながら、同時に彼らの居場所を敵に知らせていきます。
絶望的な状況の中、師とシモンにはどのような運命が待っていることでしょうか。
◇
どれだけ歴史を重ねても、手にする武器は変わっても、人が戦争というものを捨てることができない理由の一端がこの物語には示されているように感じました。
戦争は、最後に残された尊い人間性さえ奪ってしまう。
英雄なんて、どこにもいないのです。
それを忘れてはいけません。