概要
それ以来、財と権力のある人間は塔を建てて雲の上で暮らし、
どちらもない人間は地下に穴を掘って生活していた。
地下の人間はモグラと呼ばれ、畑を耕して自給をし、それを塔の住民にわけ、その返礼として日用雑貨や薬などを分け与えた。
住む場所は違えど、モグラと塔の人間は共存していた。
……数十年前までは。
関係の悪化した塔の住民は、地上と地下の土地の所有権を主張。
気性の荒いモグラたちを率いる頭領と、若きモグラの竜兵は、大きな選択を迫られていた。
そうこれは、『選択』と『結果』をめぐる、人間の業の物語である。
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- ★★★ Excellent!!!選択。それは等しく皆の前に
妖が跋扈し、太陽なんて拝めない。
夜中に荒廃した大地を耕し、地中に眠るモグラ。
下界に見切りをつけ、そびえる塔に住まう天井人。
世界の上下に逃れた彼らは、居住域の通りの格差が存在する。
天井人からすれば、モグラなどはヒト型の獣。恐れるに足りない。
いくら年貢を上げようが、さらに地下へ押し込もうとしようが、思いのまま。
絶望的なまでに分断された世界で、モグラの竜兵は生きる。
太陽が恐ろしい理由、塔という未知。
知るのか、知ろうとしないのか。行くのか、行かないのか。
仲間内も一枚岩ではなく、その交渉にも常に選択を迫られる。
一度決めたら最後、後戻りはできない。
続…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたは「読む」という選択をしますか?
妖のせいで地上で人間が生活できなくなった世界。残った人間は塔に上って生きる者と、地下に潜って生きる者とに分かれた。
「モグラ」と呼ばれる地下の人々は、塔の「お上」に搾取される日々。
そんな中で、モグラの竜兵は思いもよらない「選択」をすることになる。
選択には結果が伴う。しかし、どんな結果になるかは、選択しなければわからない。
当たり前のことだが、これが実に難しく、辛いことである。
時に、誰かの選択が誤っていたと責める者がいる。
だがそれは、結果が判明したからこそ言えるもの。選択の時点では、何が正しい、何が間違いなどというものはわからないのだ。
そんな当たり前のことが、当たり前であること…続きを読む - ★★★ Excellent!!!選択することの重要さ。でも、どっちのルートも「最悪」だとしたら?
過酷すぎる環境の中では『選択すること』が非常に大きな意味を持つ。
本作はそんな「人が人として生きるのが難しいような世界」の中で、必死にもがいて苦しみ続ける主人公の姿がとにかく鮮烈でした。
「土竜」と呼ばれ、地上で貧困生活を送る竜兵たち。彼らは「妖」と言われる怪物を狩ることで日々の暮らしを続け、ゴミに囲まれたようなスラム生活を続けていた。
彼らの住む世界には「塔」があり、そこに住む「天井人」たちは土竜よりもずっと上位にいるとされる。
そんな天井人たちが地上に降りてきたことで、事態が少しずつ……。
本作ではとにかく「選択」によって事態がどんどん動くことになっていきます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!方程式
方程式を解く。
簡単なことだ。
答えはある。
=を間に挟んで、左辺と右辺。
たすき掛け、代入。
ただ、パズルを解くだけ。
そんなの、猿でもできる。
けど、SB亭方程式。
コレは解けない。
このお作品、第1話にして、クライマックス。
そう、答えが示されている。
そのクライマックスを迎え、主人公、竜兵は走馬灯のようにこうなった経緯を思い浮かべる。
我々は、その走馬灯を追いかけるのだ。
答えを知ってるのに、なかなかその答えに結びつかない。
難解なパズル。
右辺はわかっている。
そして、左辺の部品も、イッパイ持っている。
だけど、組み立て方がわからない。
さあ、あなたもこのパズルに挑戦してみよう。…続きを読む