見ている「ひと」はちゃんと見ている。優しさで溢れた世界が君に寄り添う

お題フェスのテーマ「手」で寄せられた短編です。
天才ヴァイオリニストが、女性に振られ、スランプに。演奏ができなくなった彼は、相棒である名器を置き去りにして――そんな、置き去りにされたヴァイオリン視点の物語です。

「良いなぁ」
これに尽きます。
相棒としての目線。
そして同志だからコソの想い。
諦念。
でも、何より恋を貪ろうとした人よりも、彼のことをよく知っている人がこんなにも多いという事実を2955字で表現。


優しさで溢れていて。
見ている「ひと」はちゃんと見ていて。
世界が君により添っているという、実感を感じさせてくれる短編小説。


温かい飲み物でも飲みながら
呼んで欲しい。

心まで暖かくなる。
そんな物語です。