死後に備えよ! 四十九日の法要の後、秘密は公開されるぞ!

死ねば無になる。
それが怖いと思う人はいます。
甘いです。
死んだら全部チャラ?
甘すぎです。

後ろ暗い人生は、終わりを迎えても終わらないのですよ!
何を言っているかわからないと思いますが、話している私も泣きそうですよ。

訳わからないシステムが、
死後の安寧を全力で叩き潰しにくるのです。

……物語を説明します。
近藤敬は亡くなりました。
急性白血病でした。
だが次の瞬間────
彼は映画館で目覚めるのです。

長谷川健次郎と仮称するアルビノ風の美人。
死後の案内役である彼女に導かれるまま、近藤は、自らの〝死後の処理〟をするのです。

長谷川の異様なまでの事務的な態度。
すべては他人事と言いたげなテンション。
直面する事態。すべて嫌。
これが最期の審判。マジで。

近藤の秘密は次々と家族に開示されるのです。

銀行口座。
仮想通貨。
ショッピング履歴。
ジョークグッズ!
マッチングアプリ!
クラウド写真!

非公開にするまた削除する鍵は、本人の記憶。要はパスワード。
覚えてないと秘密は即、家族に大公開です。

何のメカニズム?
神、酷すぎん?
そう思わずにはいられません。

だいたいですよ?
なぜそうまでパスワード管理能力を問われねはならないのか?
意味がわかりません。

でも学びました。
後生に向かう前に、アレは削除。
ぜったい削除です!

悲劇で喜劇。
大変に面白い物語です。
読まないと、損ですよ。ほんとうに。

その他のおすすめレビュー

木山喬鳥さんの他のおすすめレビュー747