旦那様の百葉箱と、奥座敷に籠る奥さま。静かに観測する狂気。

冒頭部の「観測日誌」が、読み終えると、何とも怖ろしく、また悲しいものに思えてきます。
「観測」が精密で、真摯であればあるほどに、その実態とのズレが、どうしようもなく悲惨で。
彼は一体「第何号」まで「観測」を続けるのか、どこまで「百葉箱」を満たすのでしょうか……。

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