概要
「語れる体験」より「語らなくていい生活」を
2,800円のフライパンを買った。特別な機能は何もない。けれど、それを使ってから台所に立つのが楽になった。失敗しにくく、手入れもいらない。そこにあるのは、やる気を必要としない「生活の静かな肯定」だった。
ふと見れば、台所の隅には「焼き入れ」だけして放置された中華鍋が眠っている。かつて友人と熱く語り合った、道具の扱い方や通過儀礼。私たちはいつの間にか、料理をすることよりも、その工程を「語れること」を重視してはいなかったか。
道具が語るための装置にすり替わり、生活よりも話題が優先される状態。それを私は「中華鍋症候群」と名付けた。 SNSでの共有や丁寧な暮らしの呪縛から離れ、何も象徴しない、けれど確かな手応えのある道具を選ぶ。現代特有の「語り疲れ」に効く、ささやかな生活の処方箋。
ふと見れば、台所の隅には「焼き入れ」だけして放置された中華鍋が眠っている。かつて友人と熱く語り合った、道具の扱い方や通過儀礼。私たちはいつの間にか、料理をすることよりも、その工程を「語れること」を重視してはいなかったか。
道具が語るための装置にすり替わり、生活よりも話題が優先される状態。それを私は「中華鍋症候群」と名付けた。 SNSでの共有や丁寧な暮らしの呪縛から離れ、何も象徴しない、けれど確かな手応えのある道具を選ぶ。現代特有の「語り疲れ」に効く、ささやかな生活の処方箋。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!道具は使ってナンボ、日常的に使うものなら尚更使い勝手が大事
私が小学生だか中学生だったかの頃にもありましたねぇ、中華鍋ブーム。
確かその時の火付け役は「ためしてガッテン」だったような気がします。
番組の口車に乗るようにして、ウチの祖母も買っちゃいましたよ、中華鍋風フライパン。
割と長い事使っていたような気がしますが、あれって結構重いんですよね。
次第に祖母も「重くて疲れる」と言って使わなくなりました。
代わりに使うようになったのは、ステンレス製の軽いフライパン。
やっぱり普段使いするようなものなので、取り回しがいいものの方が勝手が良いのでしょうね。
手入れも楽そうでしたし。
で、結局できる料理の味もそんなに大して変わらなかったりするので、結局は実用…続きを読む