映っていないはずのものが、確かに近づいてくる。

動画配信や解析、編集は、果たして安全圏なのだろうか。

映っていないはずのものが、確かに近づいてくる。
本作は、動画という「記録」を扱う行為そのものが、いつの間にか恐怖の連鎖に組み込まれていく過程を描いたモキュメンタリーホラーである。取材、検証、編集という本来は距離を保つための作業が、逆に異常へ踏み込む導線となっていく構図が不気味だ。怪異は画面の中だけに留まらず、再生し、理解しようとした者の背後へと静かに回り込む。安全だと信じていた立場や役割が崩れていく感覚が、現代的な恐怖として強く残る一編である。

果たしてあなたの背後は、安全だろうか。

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