仏滅に祝う意味。
- ★★★ Excellent!!!
仏滅の日に、黒い鳥居をくぐってはいけない。
もしくぐったら、戻っては来られない。
主人公は、怖がる姉の手をひき、黒い鳥居を目指すのでした。仏滅の日に。
仏滅。
それは、仏教の浄土真宗においては『死』を意味するそうです。
なんとも不吉な日とされているそうですが、中にはあまり知られていない解釈もあるそうでして。
浄土真宗といえば、輪廻天性が教えに含まれることで有名ですが、
ある意味仏滅とは、輪廻転生に対する『救済処置』の意味合いもあるのだそうです。
というのも、この世が極楽とは限りませんで、生まれ変わろうが生まれ変わろうが、
辛く苦しく憂鬱な地獄なのかもしれないということで……。
この苦しみの輪廻から解放する。『再び生まれないことがこの上ない極楽である』という考え方もあるのだとか。
そう考えれば、ここに出てくる『仏滅が祝いの日』という考えも、
あながちズレてはいないのやもしれません。本人の意思はさておいて……。
世の中で最も恐ろしいホラーは、文字数の少ないホラーである。
度々言ってきましたが、こちらの作品も千五百文字と、その方程式に当てはまります。
わずか数分でゾワワな体験を。
ご一読を。