筆名の由来を置いておく欄+おまけ?

雪瀬 恭志

本題

 今回は、企画者様のテーマに沿って、『名前の由来』を開示していこうと思う。

 それでは、始める。




 ◇




『鉄血のオルフェンズ』という作品がある。


 製作はサンライズ。かの『機動戦士ガンダム』シリーズ作品の一つで、泥臭い戦い方と、現代的で半スペースオペラ的な斬新な設定、そして人々が抗うさまが人々の感情を惹き、また一部では議論が絶えなかった秀逸な作品である。


 そこに一人目の彼はいる。


 彼の名前は”長井龍雪”といい、代表作に『あの日見た花の名前を、ぼくたちはまだ知らない(以後、あの花)』や『とらドラ!』、ロボットアニメであれば『アイドルマスター ゼノグラシア(以後、ゼノグラシア)』などを担当したアニメーション監督・演出家である。


 彼の描く人間の描写、筆の名前には敢えて入れていないが、私のプロフィール欄に連ねている、彼と同様尊敬する人物である某岡田と製作する作品では、かなり高いクオリティで辛い心情を描いてくる。

 私は彼に対して、「こんなにもまっすぐにつらい感情を描ける者には敬意を表さないといけない」と思い、また本格的な執筆にあたって名義を再定義する際に、真っ先に彼を浮かべた。


 デリケートな心情の描写。それを実現するという思いで。




 ◆




『エルゴ・プラクシー』という作品がある。


 製作はマングローブ。現在は既に倒産してしまっている過去のアニメーション会社だが、エルゴ・プラクシーの難解ミステリーな部分と、マングローブお得意のダークなデザインやシックで暗い色使い、そして異形の怪物たちの恐怖。記憶が確かならWOWOW放送のみだったため、視聴率がとりにくいにもかかわらず最後まで綺麗にやり遂げた何気に凄い作品でもある。


 そんな作品の監督を務めたのが彼であった。


 彼は”村瀬修功”といい、かのサンライズの一部スタッフからは『伝説の人』と言われているのだそうな。

 彼の作風やカメラアングル、そしてカットインや描写は、ハッキリ言って”異常”である。

 洋画の影響を強く受けている、とどこかの考察で見た覚えがあるが、あれは間違いではないと思う。実際カメラアングルや構図、パース(奥行きのバランス、配置など)の使い方がまるで実写ハリウッド映画を見ているようだからだ。様は上手すぎて人知を超えているのである。


 結果的に「このアングルや展開、描写で表せるようになりたい」と強く思い、そして彼はとにかく仕事が早いことで有名で、それに加えて熱量も尋常ではない(らしい、というのは自分はその場にいるわけではないからだ)らしく、雪瀬自身、物事を早く進めることが苦手であり、拘りに拘りぬいて延期をしてしまうことなどザラなので、そういった意味でも自分は彼の名前を選定した。


 私の愛読本『虐殺器官』のアニメーション版も彼が監督を務めている為、内容こそ薄味ではあったが、それ以外はもはや感動を超えていた。


 緻密な構成と描写が、私の心に深く突き刺さったのである。




 ◇




『進撃の巨人』という作品がある。

 序盤の話『壁の外には巨人がいて──』がとくに有名で、ファーストシーズン前半終了間近の立体起動が有名である。それ以降の話はなぜか表舞台では出ないが、それは政治的な話もあるから出せないのであろうが、納得できないのは私だけだろうか。


 閑話休題。


 兎にも角にも、この作品の製作は前半はWIT STUDIOであり、なんとこれが初めての会社単体の作品らしいのだ。

 ファイナルシーズンからは『ヴィンランド・サガ』や『進撃のバハムート』と同じMAPPAに後退したが、そのクオリティは維持されていた、いろいろと計り知れないとんでもない作品である。


 WITには、ある有名人がいる。


 彼は”浅野恭司”といい、WIT版進撃のメインキャラクターデザイナーなどを務めた方だ。

 彼の描くキャラクターデザインはとにかく眼光が鋭く、全体的にシャープでエッジが効いており、どこか悲壮的でシンプルで緻密だ。

 私自身絵は描くが、この作画は絶対に届かない存在であり、また書き込みの量も、自分で描くとなるとパニックを起こしてしまいそうになる。だが今回はそんな話をしたいわけではない。


 本題は感情表現である。


 彼の感情表現は淡々としていて、より人間らしい表現をする。クシャッとした顔つきも、一言では表せない複雑な顔をさせて表す。ぶっちゃけ、ファイナルシーズンのキャラクターデザイン担当の某岸(代表作:91Daysなど)も確かに繊細で複雑な表情を描くが、個人的にはこちらを推している。

 彼の『言葉では表せない複雑難解な描写』を、敢えて文章で目指す為に名前の一部を拝借した、というのが顛末である。

 いつかはこうなりたいものである。




 ◆




 InnocentGray、というゲームメーカーに『FLOWERS』という作品がある。


 それはコアなユーザーにはかなり有名な『カルタグラ』や『殻ノ少女』などを生み出したメーカー初の、『百合』とをメインに扱った作品であり、第一作発売から今に至るまでに、春・夏・秋・冬編の本編四作と数々のメディア展開を行ってきた。

 本作品は国内外問わず根強い人気と、幅広い解釈で二次創作が盛んに作られている。


 その中の一人に”彼”はいる。


 本名は不明だが、彼の名義は”志水はつみ”といい、詰まる所の『FLOWERS』のメインシナリオライター兼ノベライズ担当である。

 そんな”彼”の作る作品に、私は魅了され、今日に至るまで筆名の”雪瀬 恭志”の”志”に、彼を尊敬するという意味合いと憧憬と言う意味合いで、敢えて記している。


 彼の書く文体は、一言では語りきれない。

 繊細過ぎる言葉の羅列、透明感のある言葉選び、そして緊張感の強い情景描写。

 勿論、私は『FLOWERS』関連の脚本でしか知らないわけで、すべてを語れるわけではない。それでも、彼の書く文体や描写に惹かれたのはまぎれもない事実で、これからもその道筋は続いていくと思う。




 ◇




 以上が、私の名前の由来である。

 貴方に、感謝を──

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筆名の由来を置いておく欄+おまけ? 雪瀬 恭志 @yuzuriha0605

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