恋を自覚する瞬間を、美化せず描いた短編。恋かもしれないと認めるまでのモヤモヤが、終始内面描写だけで描かれるのもリアル。理由も分からないが、それでも存在する感情、その曖昧さこそが恋なのかと思わせる内容でした。
800字少々の短い文章ながら、叶わない恋を自覚してしまった女性の心理が色濃く描写されていました。様々な恋愛の形が受け入れられている昨今、願わくばこの主人公の恋も奇跡的に叶ってほしいと思いました。
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