概要
この世界は少しの優しさでまわっている
田嶋裕香は、仕事と子育ての忙しい日々を送っているシングルマザー。
保育園に通う息子の颯太は、風邪を引きやすく、しょっちゅう熱を出してしまう。
仕事を抜け出し、休むことに罪悪感や苛立ちを感じていた裕香は、颯太の前でつい本音を漏らしてしまう――。
保育園に通う息子の颯太は、風邪を引きやすく、しょっちゅう熱を出してしまう。
仕事を抜け出し、休むことに罪悪感や苛立ちを感じていた裕香は、颯太の前でつい本音を漏らしてしまう――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!目の前のあなたはわたしなのだ
誰もが大小何らかの困難を抱えている時代。自分の、せいぜい自分の身内のことで精一杯。余力があったら自分のために使いたい。他人は自分の「分」をちゃんと守って、わたしの領域を冒さないでほしい——こう考えてしまうのも無理のない世の中だ。でも、その困難があまりに重すぎ、潰れそうになっている人もいる。もしかするとそれは、きっと過去の、未来のわたしなのだ。そう思えたとき、人は多分その重荷をすこしだけ支えてあげることができるのではないだろうか。
こんなふうに言われても、そんなの綺麗事だと言いたくなるかもしれない。だったらぜひ、この物語を読んでほしい。少しくらいは、人に優しくできるようになると思う。