かなり強度のある作品です。率直に、胸をえぐられました。

完成度が高く、読後に「取り返しのつかなさ」が強く残る、優れた心理ホラー×青春悲劇です。
表層は学園文芸部ものですが、核にあるのは

「善意の皮をかぶった支配」
「被害者と加害者が反転する瞬間」
「友情という名の依存と執着」

これを叙述トリックと視点の裏返しで描き切っています。とておもおもしろかったです。