雪の夜、待つ時間さえ愛おしく

雪が降る駅前の情景が心に広がっていくお話でした。
足早に過ぎていく世界の中で、ひとり立ち止まって誰かを待つ時間。
その少しの心細さと、再会した瞬間に訪れる安心感が、とても自然な距離感で描かれていると感じました。

読み終えたあと、寒い日でも心があたたかくなる。
そんな余韻を残してくれる作品でした。