「変わらない」という言葉をめぐるやり取りが、相手への苛立ちにも、自分自身への問いにも聞こえてきて、読みながら何度も立ち止まりました。海はそこにあり続けるのに、人の気持ちはそう簡単には留まれない。そのずれが、この短い会話の中に滲んでいるように感じます。強い感情をぶつけるでも、答えを出すでもなく、ただ波の音だけが続いていく・・・読み終えたあともしばらく、同じ音を聞いているような余韻が残る作品です。
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