ヒーラーだけど自己回復しかできません。誰もパーティー組んでくれないのでソロでダンジョン潜ります

「自分しか治せないヒーラーなんて、いらない」
ハンターとして覚醒したものの、他人を回復できないという致命的な欠陥を持つ蒼井凛。パーティー募集に応募しても、返ってくるのは冷たい拒絶の言葉ばかり。30以上のパーティーに断られ続け、誰も彼を必要としない。
生きるため、凛は誰も見向きもしない最低ランクのダンジョンで、たった一人の狩りを始める。傷つき、治す。傷つき、治す——その繰り返しの中で、凛はある異変に気づく。
回復するたびに、身体が強くなっている。
誰にも見られることなく、誰にも必要とされることなく、凛は孤独にダンジョンを潜り続ける。そして気づけば、彼はもう初心者ダンジョンを卒業していた。
Eランク、Dランク、Cランク——ソロで駆け上がる凛の噂は、やがてハンター業界全体に広がり始める。「不死身のソロハンター」として。