殻を破ろうとする者は、その瞬間まで卵の中にいなければならない

人類が未だ見ぬ未来。
知性を持つ多様な種族がひしめく宇宙。
そんな世界で鳥類型の異星人に捕らえられた人間型知性種族の犯罪者モンティは過酷な刑罰に処されました。

どんな頭ならその発想が出てくるかという奇想天外な刑罰です。
さすが鳥頭の鳥類型です。

〝鳥頭竜〟という巨体の走鳥類に類似した生物を使った残酷な刑罰を罪人に科していたのです。
ほぼ処刑です。

はてさて、モンティはこのとびきりの窮地を、どう切り抜けるのでしょうか────

〝殻を破らない卵は、やがて腐る〟
心理学者ユングの言葉です。
人は常に変わらなければならない。
変わり得なければ、待つのは死です。

────どんなことになるにせよ。物語の結末には、胸の空く熱い思いが訪れます。
可笑しみと高ぶりと快哉の結末が、この物語を読んだあなたを待っている。
そう、断言できます。
ぜひとも、確かめてください。

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