卵を前にして、正解が分からなくなる

一夜の出来事のあと、主人公の手元に残されたのは――「卵」。

理由も説明もないまま始まるこの物語は、日常に「ありえない要素」が混ざるSFなのか、不条理コメディなのか、それともただの悪夢なのか。

「卵」という日常の象徴を、ここまで不穏で、それでいてどこかおかしい存在に変えてしまうセンスが光っています。
そして……気づけば、こちらまで卵の行く末が気になっていると言う。

自分も大好きですが、こういう作品好きな人はきっと多いと思います。

サクッと読める、日常を少し(?)歪ませるタイプの不条理短編。
ぜひぜひ、おすすめします♪