歴史の記憶を宿す中学生剣士!

平安時代と現代が、思いもよらない形で交差する物語。

物語は歴史の終焉から始まり、舞台は一転して現代の中学生剣士へ。
前世の記憶を「持つ者」と「持たない者」、その微妙な距離感が物語最初の軸になっていて、序盤から強く引き込まれます。

剣道大会、友情、家族との関係といった等身大の日常に、魔物や神、そして“前世”という要素が溶け込んでいく構成がとても面白い。

何気ない違和感や既視感の描写が巧みで、「この先で何が明かされるのか」が気になってワクワクしながら読む至福の時間を頂けるのです。

剣道と平安、そして転生要素がどう絡むのか気になった方、是非覗いてみてください。
クオリティも非常に高く、安心しておすすめできる一作です。

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