「意味を探さなくていい詩。心が先に覚えている物語」
- ★★★ Excellent!!!
色と音だけで、ここまで感情を運ばれるとは思いませんでした。
金色、銀色、薄紫、雨音、静けさ。
それぞれが説明ではなく“感覚”として差し出されていて、
読む側はただ身を委ねるだけでいい。
誰かと過ごした日々の記憶にも、
もっと大きな流れに包まれている感覚にも読めるのに、
どちらかに決めつけない書き方が心地いい。
静かな詩なのに、読み終わると世界の輪郭が少しやわらぐ。
忙しい時ほど、そっと開いてほしい作品です。