私ごときが「題名」をつけるわけにはいかない

選ばれたもの選ばれなかったものの差は何か？
それは当事者の問題なのか？
そんなふうにぼんやりとした「核心」をもちながらも、その気持ちに「題名」はつけない。
何故なら、つけた途端にそれは確定してしまうから。

「卵」という、一見可愛い、平和な話にいきがちなモチーフを、ここまでヘビーに描いてしまう、しかも物凄く小さな「揺れ」を捉えながら。
そんな作者様の筆力に感服する。
素晴らしい作品だと思った。