ヒントに満ちた掌編

みんな曲を知っているけれど、物語の中身は実はあまり知らないかもしれない『トゥーランドット』を通して、物語作りの本質をわかりやすく解説してくださっています。

率直に、面白い。

「誰も寝てはならぬ」というアリアがなぜ生まれたのか、そしてカラフの名前という「未知」がプロットの核になっていることを丁寧に説明してくださっています。

この作品から、題材がありふれていても、誰にとって未知かを意識すれば、物語は盛り上がると教えていただきました。

プッチーニの作曲と台本への関与、未完成の結末などの裏話も交え、単なるオペラ紹介ではなく、

実はとっても創作のヒントに満ちた掌編であると感じます。