誰かの記憶を直に辿っているような感覚

「好意」という言葉について考えさせられる物語でした。

ひとつずつ物語を追っていくことで、主人公の根底にある願望に触れ、彼女の人間性が徐々に構築されていく感覚がします。
場面ごとの会話はコミカルかつ簡潔で、その場所の空気感を想像させるような余白が生み出す、浮遊感がとてもくせになりました。
また、会話の中からキャラクターたちの性格が読み取れることも魅力的でした。

多数から告白を受ける彼と、その仲介をする主人公という二人の関係性。
「好意」という感情を中心にして描かれるただの恋愛・ラブコメものでは終わらない繊細な人間ドラマを是非、お楽しみください。

素晴らしい作品をありがとうございました。

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