概要
君の色が、わたしの絵になる――奪う罪と、創る罪のあいだで
感情が色として見える世界。カイは生まれつき、他人の「感情の色」を盗む能力を持つ。罪悪感を抱えながらも、盗んだ色でしか描けない絵を描く彼女の前に、全ての色を奪われたモノクロームの遺体が現れる。容疑者として追われる中、彼女は感情の色を持たない探偵・シロと出会い、「完全色盗り事件」の真相に迫る。やがて明らかになるのは、最も身近な人物の孤独と歪んだ願いだった。色を奪う能力と、色を創る願いの狭間で、少女は自分の罪と向き合う――。
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