【資料003】月刊「███」1998年8月号 読者投稿欄「あなたの恐怖体験」より

出典:月刊「███」1998年8月号 読者投稿欄「あなたの恐怖体験」より


『田舎の祖母が遺した数え唄』 投稿者:░░░░(22歳・学生・██県出身)


 私の祖母は██県の山間部の出身で、私が子供の頃によく不思議な「数え唄」を歌ってくれました。普通の数え唄は「ひとつ、ふたつ」と続いていきますが、祖母の数え唄は「ななつ」で終わります。しかも、七番目の歌詞だけ、なぜか声に出して歌いませんでした。


 一、ひとつ数えて ひとり減る

 二、ふたつ数えて ふたり減る

 三、みっつ数えて みっけもん

 四、よっつ数えて よんでくる

 五、いつつ数えて いつのまに

 六、むっつ数えて むこうから

 七、ななつ数えて     


 私が「七番は?」と聞くと、祖母は「七番を声に出したら、数えたことになる。数えたら来る」と言いました。「何が来るの?」と聞いても、「数えたものが来る」と言うだけでした。

 祖母は三年前に亡くなりました。遺品整理をしていたら、祖母の日記が出てきました。最後のページにはこう書いてありました。

 「七つ目を見つけてしまった。関係が、ある。全部、関係が、ある」

 その下に、何か七つのものが箇条書きされていましたが、激しく塗りつぶされていて読めませんでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2026年1月11日 21:00
2026年1月12日 21:00
2026年1月13日 21:00

「怪文書、集めています」 浅沼まど @Mado_Asanuma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画