未知なるものが詩を歌うように語ってくれる物語

語りが魅力的です。

最後まで何者かわからぬ棘を抱えた未知なるものが、浜でうち捨てられた腐る前の体と願いを見つけ、その棘でそっと触れて掬い上げてくれるお話です。

救いですが、悲劇の始まりのような予感がしてとても詩的な物語でした。