貴方の思い出は何色?
- ★★★ Excellent!!!
本作は昭和家電の思い出を語るエッセイです
作者さま自らの体験は現代から見れば色あせた「セピア色」かもしれませんが、しみじみと家電の、昭和の思い出を描かれています
今の時代だと「新しい家電」で感動もないのではないでしょうか?
新しいものがくる、それで生活に潤いが生まれる
今だとスマホとか、AIとかになるかもしれませんが、昭和の新しい家電はそれこそ生活を一変させるものでした
例えば洗濯なんて、洗濯板で手洗いだったんですから!
洗濯板、私の子どものころにはまだ使い古されたそれがあってそれで洗濯機では洗えないものは手洗いもしていました
それがもう洗濯板なんて民俗博物館にでも行かなければないほどに、今は洗濯機が当たり前ですし、それでなんでも洗えるんですから
家電のない昔のこと、家電が来た驚きを追体験しつつ、自分の子どものころはどうだったかな? と、こんなふうについつい自らの思い出も手繰ってしまう、そんな滋味深いエッセイとなっています