共に生きたからこその思い出は深く
- ★★★ Excellent!!!
私もこれまでいっぱい、様々な家族と過ごしてきました。
振り返れば楽しかったことばかりを思い出す反面、お別れの時のことを思い出すときゅっと胸を締め付けられることは今でもあります。
作者さまはでも、見送りも、振り返りも「ありがとう」といえる優しくも強い方です。
そんな作者さまだからこそ、とてもとても楽しくコンパニオンバードとの暮らし、文鳥のごっちゃんを迎えてからの話を、ユーモアを交えてテンポよく語っていただけます。
文鳥ごっちゃんの生態に驚きつつも、先住インコのケーちゃん、オーちゃんと3羽での暮らしぶり。
生き生きと、今そこに彼らがまさに生きているように描かれる。
楽しいことばかりではなかったはずなのに、苦労さえも楽しかったことと変換されて彼らから癒しをもらったことへの感謝がヨム側にも微笑みをもらいながら伝わってきます。
時にユーモアを交え、ヨムのがとても楽しいエッセイでした。
「私も鳥と暮らしてみたい!」
読後、いやもう読んでいる最中に、思わずキュッと胸をときめかせてしまうでしょう。
けれど「生き物は最期まで」タグにあるそのことを忘れないで。
インコと文鳥との楽しい生活をつづられる最後に、最期の話もまた切なく語られています。
こんなにも彼らのことを分かってあげられる、彼らは幸せだったろうと思える飼い主である作者さまでさえ、言葉が通じないからこそ「わからなかった」悔恨もあるのです。
わんこやにゃんこでも人とは違う生き物ですから、すれ違いも生じます。
特に鳥と暮らそうと思うなら、私が思うのに今は専門の動物医院もありますけれども、まずは診てくれるところがあるかどうから始めてほしいと思います。
家族として受け入れる以上、彼ら彼女らと共に生きるのだからこそ、共になかよく楽しく暮らすためにいっぱい考えてください。
思わぬことから受け入れてしまったとしても、それでも家族です、たいせつに最期の時まで寄り添ってあげてください。
楽しく幸せなエッセイをありがとうございました。
きっと作者さまの大切な思いは届くと信じます。