あの瞬く星のような君の心音が、燃え尽きてしまったとしても

イラストレーターを目指す一ノ瀬凪は、ある日突然、画題とした人の姿が歪んで見えてしまう現象に襲われ倒れてしまう。

――『夢拍症候群』

夢へ打ち込む鼓動を鎮めるように身体に支障をきたし、無理を続ければ命を落とすこともある病に凪は侵されていたのだ。
塞ぎ込む凪の下へ、よく絵の依頼をくれていたアカウントから一通のメールが届く。それは、夢拍症候群を患った者たちを支援する特殊学校の存在を報せるものだった。

どうせ死ぬのならと半ば自暴自棄に転入を決めた凪は、そこで、かつて大切な約束を交わした歌手志望の少女・長谷堂乙花と再会する。


※タイトルは『あの瞬く星のような君の心音(こえ)が～』と読みます※