物と人が入れ替わる、ポップで不思議な万華鏡のような物語

​本作は、ひょんなことから「女性用ブーツ」に変身してしまった青年を主人公に描かれる、一風変わった変身ラヴストーリーです。


――おすすめポイント――
​① ポップでコミカルな世界観
物や動物と会話ができ、ついには自分自身がブーツになってしまうという突飛な設定ながら、描写は軽快で生き生きとしています。ブーツ同士の恋や、持ち主とのドタバタな日常は、純粋なファンタジーとして楽しむことができ、思わず応援したくなる一生懸命さに溢れています。

②​ 読者の視点で姿を変える描写
この作品の素晴らしいところは、ハッピーエンドに見える物語の裏側に、多くの「解釈の余白」が残されている点だと思います。人によってその結末の意味は変わるかもしれません。

③​ 読後感
人によって結末の受け取り方が変わる、多層的な表現は、読後に誰かと語り合いたくなること間違いありません。

​あなたがこの結末をどう受け取るのか。 ぜひ、その目で確かめてみてください!
わたしも皆さんがどう受け取るのか知りたいです。