ヤケに広く見える狭い部屋で

あいつが居なくなってから、キミの部屋はずいぶんと寒く、広くなったものだ。

人は夢見るものだ。だと言うのに、ここには現実しか置かれていないように、電車のまくし立てる音が身体に響く。
若い、夢見る者たちの、希望がありと見えた。
夢追いのキミは都会に旅立ち巣を作る。
そして、砕かれた──。

そのどこにでもある絶望が、キミを泣かせ、わたしたちを苛める。

砕かれた希望を掃溜めに捨てたキミに、わたしたちはスキを贈ろう。

そこから小さな花が芽吹くように、わたしたちは彼らと同じように──。

キミの涙を拭うことは叶うだろうか?

その他のおすすめレビュー

ぺぺさんの他のおすすめレビュー31