一つの思い出

私が子供の頃、母から聞いた母の弟の話です。
母の弟は、とても体が弱く、赤ちゃんの時に家で眠るように亡くなったそうです。最初に見つけた幼い母が「弟ちゃん、寝ちゃったよー」と無邪気に見ていたそうです。

その話を聞いて、なぜか私は悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。大人になれないで天国に行ってしまう子供がいる、という事がとても悲しかった。

今回、こちらのエッセイを読ませていただき、小さくても、長くこちらの世界にいられなくても、生まれてきてくれた子供は、ちゃんと幸せだったし、周囲も幸せにしてくれていたんだ、と考える事ができるようになりました。

悲しくて、しかし美しいお話を読ませていただきました。ありがとうございます。

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