絶望の底から、運命と出会い直す

理不尽にすべてを奪われた主人公が、「終わり」ではなく「分岐点」に立たされるところから物語は始まります。

この作品の印象的だったところは、力を得ることよりも、「誰かと出会うこと」が物語を動かしていく点でした。

登場する少女たちはそれぞれ事情を抱えていますが、その扱い方が重くなりすぎず、「可能性」に目を向けているのが心地よく感じました。

シリアスな導入から始まりつつも、この先にどんな関係性が築かれていくのかを想像したくなる構成で、続きも楽しみな作品です。

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