主人公は、元はトラップを見つけるようなダンジョン専門の鑑定士です。その仕事を軽く見られ、悪どい策略でパーティーを追放されます。
その時の悔しさでなんと運命鑑定が覚醒し、選択できるいくつかの運命が分かるように。藁をも掴むように選んだ先での出会いは、潜在能力はあるけど現時点でポンコツな4人の女の子たち。
彼女たちをその気にさせて才能を開花させられるのか!? 案外とちょろい女の子たちと、ピンチにも陥る主人公の未来はどうなるのか。
女の子たちが成長するのが早くて、その意味ではストレスなく読めるんだけど、急激な名声で狙われたり、なかなか大変で次がどうなるのかハラハラします。面白いです。
まず、「ざまあ」系として非常に王道の構造を取りつつも、主人公のスキル設定がしっかりと差別化されていて、ワクワクしました。
追放・裏切り・転落というお約束の流れはありながら、【運命鑑定】というスキルが単なるチートではなく、「選択」「分岐」「信頼の獲得」といった物語的な緊張感を生み出す装置として機能しているのが、とても面白いです。先の展開を“知っている”だけでなく、“どう選ぶか”が重要になる点に、物語としての強さを感じました。
また、出会う四人の少女たちが単なるヒロインではなく、それぞれが深い傷と高い潜在能力を抱えているのも魅力的でした。彼女たちが主人公と関わることで覚醒していき、その過程そのものが「ざまあ」に直結していく構図が見て取れ、めちゃくちゃ楽しみになりました。これはきっと、元パーティや世界そのものに対する痛快な逆転劇が始まるのだろうと、期待が高まります。
同時に、これはハーレム的な展開の予感もありつつ、単なる都合のいい関係ではなく、「信頼」「承認」「居場所」を共有する関係性になっていきそうで、そこにもドキドキします。誰がどう主人公に惹かれていくのか、恋模様がどう絡んでくるのか、とても楽しみです。
この構図は、もはや「発明」じゃないでしょうか?
未来予知の軍師、覚醒へのワクワク、ざまあの展開への期待、ハーレム要素のドキドキ感……「先が読みたい」「続きを追いかけたい」と素直に思える、非常に強い冒頭だと感じました。
どんな形の「ざまあ」が始まり、どんな関係性と感情が積み重なっていくのか——サクサク読めますし、いろいろとても期待してます。
読む前に感じていた印象は一次関数(題やあらすじからそのような印象を抱きました。独立変数は「経験値」で、従属変数は「好感度」と考えると、とても面白い題名だなと思いました)。
読んでいる最中に感じていた印象は『神はサイコロを振らない』でした(最新話まで到達できていないため、あまり穿った見方はできません。ご容赦ください!)。
ともかく本作の感想を以下に記しておきます。
文章に最も魅力を感じました。
ある場面ではヒロインたちの悲劇に優しく寄り添い、ある場面では主人公の燃ゆる野心を明示し、またある場面ではヒロインたちの救済を象徴的に描き切っておられました!
つまり情景描写と心理描写がとても「洗練」されているために、物語全体が「美しく」輝いているのだと思います。
だからこそヒロインたちへの「同時プロポーズ」に強い説得力があり、カタルシスがあるのだと思いました。
少し冗長になってしまいましたが、最後にもう一つ。
グルメ描写がとても良いです。なんというか、すごく良いです。
仲間だと思っていた男の陰謀によりパーティーを馘になり、恋人からも捨てられ、実家からは勘当され、莫大な借金まで背負ったレオンが、「運命鑑定」という無敵の能力で大逆転を目指すファンタジーです。10話まで読みました・
冒頭がちょっと急すぎるようにも感じましたし(四人の仲間がいっぺんに揃ってしまうし)、何せ運命鑑定という能力が無敵すぎて、少し緊張感に欠けるところがあるのは否めません。ですが一方で、誰からも見捨てられ、底辺と思われていたメンバーが成功を掴むサクセスストーリーとしては、非常に強力な掴みで、この先の展開が楽しみになるような魅力があります。
また、確かに運命鑑定は強力ですが、それを使うレオンの「人を動かす能力」がしっかりと描写されているため、ただ能力だけで簡単に敵を倒すという単調さはありません。四人のヒロインも含め、そこらの人物描写が上手いなという印象を持ちました。
底辺からの大逆転というようなタイプの物語がお好きであれば、文句なく楽しめるファンタジー冒険物語です。