絶望の深淵から「法」と「神話」で生を奪還する、圧巻の現代神話。
- ★★★ Excellent!!!
震災、虐待、そして法の限界……。目を背けたくなるような過酷な現実に、神話や伝承という幻想が「魂を救う力」として立ち向かう構成に、終始圧倒されました。 特に、行政書士の千剣破が「戸籍」という現実の武器で玲奈を守り、剣奈が「祈り」と「剣」で異界から魂を救い出そうとする。この二段構えの救済が、物語に唯一無二の説得力を与えていると感じます。 「なかったことにはさせない」という作者様の執念のような熱量が、傷ついた玲奈の魂だけでなく、読んでいるこちらの心までも強く揺さぶる、まさに「救済」の物語でした。