ギルド海猫亭を舞台に繰り広げられる、敏腕受付け嬢の日常を描いた物語

この物語の主役は、ダンジョンに潜る冒険者ではなく、受付け嬢のエル。
とある理由から海猫亭に転職した彼女は、あっという間にその手腕を発揮して人気者に。

そんな彼女に想いを寄せる(多分)のは、見た目は瓶底眼鏡、外すと超イケメンの年下ギルマスのロジン。
お互い惹かれ合うところがあれど、奥手の二人はなかなかすぐには距離が縮まらず、傍から見ているとやきもきしてしまいますが、そのじれじれ感と二人の恋の行方もまた本作の魅力。

では、ギルド嬢の日常ってどんなの?というと、

冒険者たちのサポートをしたり、依頼の斡旋などが主な業務ですが、それだけで終わるわけでもなく。
ファンタジーのダンジョンならではの事件や事故があり、過去から今にいたるまで日常的に起こっている問題を、ギルドとしてどう対処していくかといった、ファンタジーだけど非常にリアルな観点からの物語も魅力的です。
ギルドを取り巻く環境、日常のひとつひとつが、この世界を身近に感じさせる要素であり、読んでいると不意に『なんだか本当にダンジョンがある気がする』気持ちになります。

穏やかで優しい気持ちになれる、ファンタジー世界の物語を楽しみたい方にお勧めしたいです。

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