ちょ、ちょっと脚色しただけじゃん!

復活した皇帝アレリウスの困惑や葛藤が上手く描かれていて、共感を呼びます。

自らの戦歴を伝記に残し死亡した皇帝アレリウス、ある日突然1000年後の未来に転生した。しかも、年齢も若返っている。

実は、陥落寸前の国家を守るために、宰相が最強の皇帝として名高いアレリウスを魔法で復活させたのだった。

ところがアレリウスは自身の伝記を大袈裟に粉飾していた。彼に言わせると、それはウソではなく脚色らしいが。

最強の皇帝が現れたからには、もうこの戦争は勝ったも同然だ。宰相たちは盛大に祝福するが、アレリウスにとっては針の筵みたいなものだ。

最強の皇帝のラベルが剥がれないように奮闘するアレリウス。見た目は若いのに老成した喋り方に違和感を持つ、事情を知らない周りの者たちとの噛み合わないやりとりも楽しい。

緻密に考えられているストーリーに読み進むほどにのめり込んでいく。アレリウスやその他のキャラがとても魅力的で応援したくなる。

この先の展開もとても楽しみな逸品、おススメです!

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