「ウソではない。脚色である」この王様、人間味あふれすぎ!
- ★★★ Excellent!!!
誰だって「かっこいい!」「素敵!」ってみんなに思われたいですよね。
いつの時代も、どんな身分の人であっても。
主人公のアレリウスはマクシミリア帝国の皇帝ですが、思いっきり話を盛った伝記を残して亡くなります。
それから時は流れ、魔法によって復活させられた場所は、なんと異国との戦乱によって危機に瀕したテッサルトという国!
なぜなら過去の粉飾しまくりの伝記を読んだ人によって、「この方なら我が国を救ってくれるに違いない!」と期待されてしまったから。
もうこれだけで物語に惹きこまれてしまいますが、アレリウスの人となりも茶目っ気にあふれていて可愛いのです。
内心では冷や汗をかきつつも、期待を裏切らないよう堂々と振る舞う……。
しかも、脚色しつつも帝国の領土を拡大したという実績は確か。
100%ウソではない、というところに読者の期待も膨らみます。
おもしろそう! と思った方はぜひ読んでみてください。
絶対に損はしませんよ!