タヌキの赤ちゃんは毛玉だった

新美南吉の『手袋を買いに』を彷彿とさせる、心温まるお話。
ああ、こんな感動的な作品を、私も書きたい!と純粋に思った。

お母さんタヌキが生まれてひと月の赤ちゃんタヌキと一緒の写真を撮ってくださいと写真館にやってくる話。

読みながら、このお札は本当は木の葉なんだろうとか、どこで写真館のお爺さんは騙されるのだろうとか、素直でない私は何かどんでん返しを期待して読んでいた。

ただただ優しい物語だった。子どもに読ませたいまさにこれが童話だ!

寒い冬、心を温めたい方に絶対オススメです。

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