どこまでも追いかけてくる恐怖

主人公は小さい時に「モナリザ」のレプリカの絵を見てから、その恐怖に取り憑かれます。
寝ても覚めてもモナリザが頭から離れない。
それは本当に恐怖だったことでしょう。

やがて大学生になり、水口さんというモナリザにそっくりな女性と出会います。

彼の恐怖がいかほどだったか。
水口さんが本当にモナリザそっくりだったかはわかりません。脳内補完があったのかなとも思います。

全体的にスピード感があり、ぐいぐいと読み進められました。恐怖をあおるのも上手いです…!
実は私もモナリザの絵が怖いので、他人事にも感じられなかったです…。

ラスト、納得のいくものでした。
彼はモナリザの元へ走っていったのだと思いました。
しかし、怖かったです…!! 強烈な印象が残りました…! 

その他のおすすめレビュー

深山心春さんの他のおすすめレビュー734