愛と独善

〝紅茶と木苺の二人だけで、世界は完成されていた。少なくとも紅茶はそう思っていた。今他者が全部真っ赤な肉塊になっても、紅茶は全く構わなかった。沢山の肉塊が落ちている道をわたしと木苺は散歩する。ぐちゅぐちゅの地面。赤色の水溜り。死の匂い。そんな場所でもわたしと木苺が話しているだけで全てが虹のかかったようになる。幸福。紅茶はミルクティーに口を付けた。〟

紅茶の独善性が伺えるこの文章が気に入りました。
人を好きになる、愛するということは一種の独り善がりなのかも知れません。

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