「呼んだら、くる――。あなたは▓▓▓に、触れてはいけない」
- ★★★ Excellent!!!
本書は、「地方に伝わるに風習」について、著者・乃東 かるる氏がそのルーツを探っていくモキュメンタリー風の手記です。
「夕暮れに口笛を吹いてはいけない」や「亡くなった人を名前で呼んではいけない」といった、どこにでもありそうな迷信の裏に隠された謎を、丁寧に解き明かしていきます。
私たちが毎日使う「名前」がどれほど危うい力を持っているか、“呼ぶ”という行為がどれだけの危険を孕んでいるか――。その理由を身を持って感じることができるでしょう。
誰もが一度は耳にしたことがある田舎の言い伝えを入り口に、人間の根底にある恐れや、風習の背後にある歴史を、見事に描き出しています。
著者・乃東 かるる氏が本研究に魅入られたのは、たんなる探究心なのか、それとも別の理由があったのか……ページをめくるほどに、読者もまた、稜線の向こう側へと引き込まれていくのです。
不思議な引力を持つ、美しくも奇妙な民俗学ホラーです。
一味違うモキュメンタリーはいかがでしょうか?
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お気づきですか?
あなたもすでに“呼ばれて”いることを――。