“氷の聖女”とぼっち男子が演じた幼馴染が、本物になる物語

 “氷の聖女”と呼ばれる美少女・雪宮と、学校で居場所のなかった久澄。
 二人が「幼馴染」を演じるところから始まるこの物語は、甘さだけでなく、周囲のキャラクター達の存在感が極めて魅力的です。

 口は悪いのになんだかんだで兄思いな妹・さらさ。
 雑に扱いながらも、心配するときだけ妙に素直になる彼女のツンデレ具合が絶妙で、物語に温度を与えてくれます。
 破天荒な兄・千恵、軽妙なツッコミの歩夢、想像の斜め上をいく尾角など、どのキャラも魅力的な存在です。

 個人的には、お風呂シーンでの“偶然の覗き事故”のような、絶妙にドタバタしつつも後に引く甘い余韻が本当に上手いと思いました。
 ラブコメの王道を踏みつつ、キャラの掛け合いの面白さ空気を作っている作品です。

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