恋を知らない先輩とギャル後輩、静かな部屋で芽生える初恋
- ★★★ Excellent!!!
恋を知らなかった“本好き男子”と、明るくて真っ直ぐで、ちょっぴり不器用な“ギャル後輩”。この二人が少しずつ距離を縮めていく過程が、とにかく丁寧で、胸に沁みます。
派手な展開ではなく、あくまで「日常の中にある小さなときめき」を積み重ねていくタイプの作品でじわじわ温度が上がっていく感じです。
視線が合った瞬間の微かな幸福、隣に座ったときの温度、ページをめくる音に混ざる緊張と喜び、そしてお互いの“好き”が形になっていく瞬間の瑞々しさ。
甘いのに押し付けがましくなく、ちょっと優しい世界に触れたような気持ちになれる作品です。
恋愛小説が好きな方はもちろん、普段読まない方にもおすすめの一作です。